甘いあんこを包む、口当たりやわらかなお餅。よもぎの香りがふわっと広がる草餅。ここには、もはや宮城名物と言ってもいいくらいの大人気な和スイーツ「あんぴん餅」があります。
鼻毛石町、北爪直売所。お米農家をされている北爪さんがご家族で経営しているお餅販売店です。
「農家とは言っても、自分たち家族が食べるぶんのお米や野菜を作る程度の兼業農家でした。でも約30年前に両親が『もち米を作ってお餅を売ってみよう』と思い立ち、餅の加工販売が始まりました」
最初は、もともと米農家だった北爪さんのご両親が米・餅づくりを行っていましたが、2011年ごろには家族みんなでの経営に。高齢化などの理由で使われなくなってしまった地域の田んぼを借り、もち米の収穫量、加工した餅の生産量を徐々に増やしてきました。
約11haの広大な作付面積で生産されるのは、9割がもち米。2023年には、1000袋以上のもち米を収穫しました。合わせて加工の規模も大きくなり、2018年に現在の餅加工場・北爪直売所を新築したのだそうです。
店舗に並ぶのは、切り餅、あんぴん餅、おはぎ、赤飯など。年始の行事に登場することの多いお餅、やはり年末が一番忙しくなるのだとか。
「今後も作付面積を増やしていきたいので、一緒にお米を作ってくれる人材を募集しています。直売所での美味しいお餅の販売も継続しつつ、お米のスイーツも開発中です」
北爪直売所では、お米・お餅づくりだけではなく、農作業体験や餅つき体験など、地域に開いた活動も展開しています。地域の子どもたちが豊かに育つよう、食育的な観点から宮城地区を支える重要拠点でもあるのです。
とはいえまずは直売所を訪れ、好きなお餅を買ってみて、公園でひと休みしてみてくださいね。これも宮城の楽しみ方のひとつです。
北爪直売所
住所:群馬県前橋市鼻毛石町974−1
(住所ではなく「北爪直売所」で検索したほうが辿り着きやすいそうです)
営業時間:9:30〜16:30(売り切れ次第閉店)
定休日:木曜日(農繁期は水木定休、その他休みあり)
※お持ち帰り専門です。
営業時間等の最新情報はSNSをご覧ください。
https://www.instagram.com/kitazume_farmers_store/